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うつ病は再発しやすい病気です。

治療はほとんど薬物療法が用いられており、薬の服用量を減量したり、服用そのものを中断したりすることは医師の診断に基づいて行われます。

『医師の診断に基づく』ことは当然のことのように思えますが、なかなか最後まで医師の指示通りに服用を続けることは難しいのが現状です。

それは、普通の外傷と違って患部を肉眼で確認することができないので、少々快方に向かうと完治したような錯覚に陥りやすいのが原因です。

うつ病は、人によって重症度は様々ですが、標準的な例だと、症状が回復するのは診断確定から約半年後であるのに対し、医師が薬物療法を中断するのは診断確定から約1年半後というデータがあります。

つまり、患者自身は「良くなった」と自覚しているのに薬を飲み続けなければならない期間が約1年間も続くわけです。

この1年間をいかに正しく服用し続けるかで、うつ病の再発可能性が大きく変わってくることになります。

他にも一旦うつ病を再発した人は、基本的な物事の捉え方や考え方がマイナス思考になりがちです。

そうならないように周りのサポートが必要不可欠です。

何か異変があればすぐに医師の診察を受けることができるような体制を整えておく必要があります。

もちろん本人が自覚をして、うまく立ち回ることが重要であることは言うまでもありません。

また意外なポイントとしては『食事』に気を遣うことです。

『食事療法』という言葉があるように、食事は非常に重要な働きがあります。

特にうつ病との関連で言えば、『糖質を摂りすぎないこと』がうつ病の再発を防ぐコツです。

脳が活動するための養分が『糖質』であることは有名な話です。

そうすると、糖質を摂りすぎても大きな問題にはならないような気がするかもしれません。

しかし、糖質を摂りすぎると、すい臓がオーバーヒートし、必要以上に糖質を分解する酵素を分泌してしまいます。

その結果、糖質を多く摂ったにも関わらず、逆に血液中の糖質は減少し、『低血糖』という状態を引き起こしてしまうのです。

低血糖になると脳に十分な糖質が行き渡らなくなり、活動の低下とともにうつ病の症状を引き起こす可能性があるのです。